私は自分が読まれていることを知っている。 あなたは今私の29文字目を読んだところだ。

 青年は死にたいと思ったので、まず遺書を書くことにした。しかし、遺書に書きたいことが特に思い浮かばなかったので、これはまいったと思い、インターネットで遺書の書き方を検索してみた。すると、遺書を代行して作成してくれる業者を発見したので、青年は喜んで電話をかけ、遺書を書いてもらうことにした。青年は、もういてもたってもいられないほどに興奮し、業者から遺書が届くのを、今か今かと心待ちにしていた。しかし、一週間たっても、そのまた一週間たっても、遺書は届かず、青年は途方に暮れてしまい、 業者に問い合わせしたところ、電話番号は現在使われておりませんでした。
 絶望した青年は紙切れに一言「遺書がないので死にます」と書きつけて首を括ってこと切れた。

鏡の中のアリス

 ああアリス
 鏡の中の世界があるだなんて気違いじみたことを周りに喧伝するだけでは飽きたらず
 本当に頭から鏡に突っ込むなんて

 日本の"心"に"耳"を当てると、日本の"恥"が聞こえます。

 吾輩 未命名猫
 出生不明 記憶有 薄暗湿地ニャーニャー

 人の口臭を注意する前にまず自分の口腔を知ることからはじめよう
 舌の裏側を鏡で見てごらんなさい

 キーボードは便器のウン十倍も汚いと言われる
 我々はタイピングするたびに指で糞をしているのだ

 「あなただけの本を作ろう」と題して、何も書かれていないまっさらな文庫本を定価800円前後で売り付ける商法は唖然を通り越してむしろ微笑ましい。
 それを買い求める人々の心理を書き付けるために買ってしまおうかとさえ思える。

 田舎の寂れた駅に配置されている電話ボックスを興味本位で開けてみると、そこにまるまる家庭用電話機が置かれていたのを見た時には変な笑みが出た

 学生の頃に一人暮らししてた時に三日間炊きっぱなしで放置してた炊飯器を開けてみたら
 真ッ黄色に染まった米からクレヨンみたいな臭いがした

 米の裏側にはびっしりとカビが生えてました

意識の不定愁訴

 目玉の位置を意識するとめまいがして
 自分の体は剥き出しの血管と筋肉の上に皮膚がコーティングされていると思うと得も言われぬ鈍痛が体を蝕む
 自分の鼻の先が視界に入り込むとどうも落ち着かないし
 睫毛がひとたび見えると無性に瞬きを繰り返したくなる...
 こうして人は当たり前に気付いて心を病んでいくのだ

ω

 フフャタマ人はフフャタマ王国に暮らす、フフャタマ語を話すフフャタマ民族から形成される。古代より続くフフャタマ文明は独自の文化風俗を持ち、フフャタマ神話に登場する主神、タマは王の化身として今日まで権威を持ち続けている。国王の名前もタマである。 タマ(Tama)とは「偉大な」という意味で、王を意味する「キャン(Can)」と合わせて用いられる。また、タマを重複させて用いると、「より偉大な」という意味を持つようになり、王が即位する際には前代よりも偉大であることを示すために、タマを一つ増やす。 在位中の国王であるキャン=タマ123世は、正式名称をキャン=タマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマタマと言い、123個のタマを持っている。

 ミミズだって オケラだってアメンボだって  みんな みんな粒子の集合体なんだ 友だちなんだ

 駅前を散歩していると、ふと背後から
 「ママッー お好み焼きが地べたに落ちてるよーッ」
 という子供の声が聞こえた。
 果たして具は何だろうか? 関西風だろうか広島風だろうか。アルコールはたっぷり含まれていそうだが。

 どうも鼻につく漫画がある。
 比喩ではなく、単行本そのものから発せられる変な臭いのことだ。
 出版社によって異なるのか、それとも作者のインクの使用量の度合いによって生じるのかは分からないが、ともかく、固有の臭いがある。中にはどうも生理的に受け付けない、アクの強い臭いもあるので、出版関係の方々には出版物の臭い消しまで是非とも行っていただきたい(消費者のエゴだろうか)。
 むしろいっそのこと「単行本の臭い消し」なる消臭剤を開発すれば売れるのではないか。
 「もっとも臭い単行本を発行した作者ランキング」なるものも、作成してみると面白いかもしれない。作者にとっては不名誉きわまりないことであろうが・・・・・・。

 日本では「月並み」というと平凡な、特筆すべきところのない事柄を指すが、英語で「lunatic」となると一転して狂人という意味合いとなる。
 文化の違いであろうか、そういえば西欧では狼男の伝承が有名である。
 狼男に「月がきれいですね」などと言えば、次の瞬間まるかじりにされそうな気もする。  

(因みに、月並みの由来はかの正岡子規が、従来の俳諧を「月並調」と批判したことに起因する。本来月並みとは「毎月行われること」を意味し、和歌や俳句の月例会は「月並みの会」と呼ばれていたそう)

「友達なんかいらない」と偉い人がテレビで言っている。
「そうだそうだ」と僕は頷く。
「そうだそうだ」と隣に座ってる友達も言った。
「そうだそうだ」僕らは頷き合った。

 日常頻出語。
「スマホどこ置いたっけ?」
「財布どこ置いたっけ?」
「眼鏡どこ置いたっけ?」
 (順不同)

 おととい借りたばかりの部屋のエアコンを付けたら、赤いドロっとした液体が垂れてきた。私は声にならない短い悲鳴を上げた。しかし、喉元過ぎればなんとやら、恐怖よりもエアコンの内部に入っているであろうソレを見たいという好奇心が強まってきた。ゴム手袋をはめてから、エアコンのフィルターを開けてみる。すると、開けてびっくり、トマトケチャップがエアコン内部に挟まっていた。ホッとしながら取り出して、ふとラベルを見ると、製造年月日が昨日だった。
 私は再び声にならない悲鳴を上げた。

~キャッチコピー集。


 お兄ちゃん、それ、はかまじゃなくてフンドシだと思う・・・


 ワンコイン葬儀。


 メイドインボイン。


 衆議 in 議員。


 え⁉ ©︎ってchosakukenの略じゃないの⁈


 え⁉︎ スコティッシュフォールドって、ティッシュじゃないの⁈


 え⁉︎ W.C.ってウォシュレットの略じゃないの⁈


 ほら、アイツも。


 臨死体験、したいけん。


 許す。おまえ以外は。


 愛と金と家と手に職さえあれば、生きていけると思った。


 なに人ごとみたいな顔してる、君のことだぞ。


 5000万円の贅沢。


 らんらん凛凛らりるれろ。


 はかまだってば、ほんとだよ。


 イエスかHiか。ノーかYeahか。


 君の瞳に缶コーヒー。


 パイプカットはサオを切り落とすことではありません。


 810929(ヨートークニク)という名前のロシア人に会った。


 やっぱりフンドシじゃねえか!!(憤怒)


 コウノトリとセックスしたら、どうなってしまうのだろうか。

 流れ星だ。私は間髪入れずに、
「世界が滅びますように世界が滅びますように世界が滅びますように」
 と口にした。
 流れ星は見事に隕石となって地球に激突した。

 間違い探し


気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気偉い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気遣い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い汽違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い
気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い気違い


 こんな文章を書いたことこそ気違い・・もとい間違いだ。

 尻切れとん。

 とどのつま。
 可及的墨屋。
 マイクロ祖父。
 ウィンストン・チャーチ。
 レゾンデート。
 ハインリヒ・日村。

 エアコンにコン・エアーと名付けた。今年で6歳になる。

 人名辞典

 ケーン・アインシムラー
 ゼンラディー・コゴエズィンダー
 ワシャマ・ダ・ヨーテヘンネン
 ソンニャ・ノ・アリー
 ニサイ・サバヨンディル
 シャクソン・サンポー
 キング・フニャマラ
 ヒーン・ウマホース

 寝る直前、ベッドの中で目を瞑って「夢の中で訪れた場所」を想像する。
 過去見た夢と同じシーンに出くわすと、スムーズに寝付ける。
 恐らく睡眠時の脳波に近づくからだと思われる。

 人間、寝不足なわけでも疲れているわけでもないのに、ふとした拍子で誤動作を起こすことがある。
 メガネをかけているのにメガネを探したり、スマホを持っているのにスマホを探したり等々。

 ――尊敬する人物は?
  スティーブ・ジョブズ。

 ――使ってるOSは?
  Windows。

🚻

 「大は小を兼ねる」を毎日のように実践できる場所がある。
 便所だ。

 青信号なのにも関わらず(無論歩行者側の信号だ)、誰も歩道を渡らないため、横断歩道を一歩踏み出すのを躊躇し、自分の目で確かに青信号であることを何度も確認してしまった。
 コンマ数秒の誤差で他の人たちも歩き出したので、安心して何事もなかったかのように渡りきる。どうやらスマートフォンに夢中になっていた歩行者が複数いたらしく、それにつられて皆立ち往生していたと見受けられる。
 青信号 みんな渡らず 自己不信
 である。日本人特有の現象なのだろうか。

「痴漢専用車両」なるアイデアを思い付いたが、あまり意味のないことに気づいた。 「客引き専用街」もしかり。

人間は怠けることに特化した生き物である。







 書くの めんどくさい

 某カレー飲食店にて。卵が一つ無料サービスで置いてあったので後味にと思い、手に取ってテーブルに戻り、両手親指に力を込めて皮をむこうとした。
 しかし、どうにも硬い。妙だと思い、フォークに力を込めて皮をひっぺがそうとする。貫けない。
 これはまた硬度の高いゆで卵だナァと呆けながら、再び両親指に力を思い切り込めて、皮をむこうとする。
 次の瞬間、卵は盛大に砕け散り、新鮮な黄身と白身が四方八方に飛び散って机からぼとぼとと滴り落ち、私の股間を卵びたしにした。

聖夜の狂奔~ トナカイたちの懺悔室
 時はクリスマス・イヴ。赤鼻のトナカイは嫉妬したトナカイたちによってジビエにされてサンタクロースに喰われてしまった。事情を知らぬサンタにトナカイ達は、「アカ鼻はイヴを前に怖気付いて野生に帰ってしまった」と嘘を吹き込んだ。配達の時がやってくる。しかし電球のように輝いていた赤い鼻に頼りきっていたサンタは慣れぬ運行で事故を起こし、クリスマスプレゼントを破損させてしまい甚大な損害を全世界の子供達とサンタクロース協会にもたらしてしまう。閑職同然に追い込まれてしまったサンタは失意から狂気に陥り、残されたトナカイらを全員ジビエにしようと肉切り包丁を引っさげ狂奔する。逃げ惑うトナカイたちの間で繰り広げられる共闘と裏切り、そしてアカ鼻殺しの後悔と懺悔――今、トナカイたちの罪深き聖夜が始まる。

 空腹は最高のスパイスという言葉しかり、喉が渇きに渇いた状態で水を含むと喉越しで生きているという実感が湧く。
 同様に、尿意をギリギリまで我慢して決壊寸前のところで用を済ませると最高に気持ちがよい。このことを先人の遺した言葉で何と言ったっけナァ。多分あると思うんだよ。うん。

 耳の上に手を置き、手のひらで折り畳むようにして耳たぶの裏側を撫で下ろしていく。
 するとびっくり、まるで雷が落ちた時のような音がするのだ。

 「対人不安」と検索しようとしたら、「胎児を大きくする方法」と予測変換に表示されて別の不安が湧いた

 ξ名句あっぷ.


 鳴かぬなら 屠って喰うぞ ホトトギス


 鳴かぬなら しまいにゃ泣くぞ ホトトギス


 鳴かぬなら 私が鳴こう ホーホケキョ


 ニャーニャーと 鳴くからいけないんです ホトトギス殺傷事件


 徳川に 天下取られた トホホのホ


 ホトトギス 煮ても焼いても ホトトギス


 不如帰 ふにょきじゃないよ ホトトギス


 中学の 国語のノートに <二つ名 ―― "霍公鳥(ホトトギス)">

 

 無性にジャンクフードが食べたくなる時がある。そして喰う。自分の胃袋の容量も顧みずに衝動的にセットと単品バーガーを注文し、かぶりつく。化学調味料増し増しのスパイスが舌先から口腔に突き抜け、脳味噌から多幸感が引きずり出される。最初の一口二口は至高だが、4分の3ほど食べたところで半ば苦行と化してきて、二つ目のバーガーを半分ほど食べたところで後悔する。そしてせつに思うのだ。「俺が食べたくなるのはバーガーじゃなく化学調味料の方だ」と。

 チャパン語 入門

Lesson1-4
場所を尋ねてみよう!


Takashi
オイ テンメェイ ゴラ

(あの、ちょっとお尋ねしたいことが)

Emma
ナンダテンメーィ

(なんでしょうか?)

Takashi
モンクァ ンノカテンメェイ ゴラ

(あの、ここから駅までの道のりを教えてくれませんか)

Emma
ブチコロゾ

(いいですよ)

Emma
チョットー シンデ シンデヤオメ ア? シンデヤオメ ナァ?

(えーと このまま真っ直ぐいって・・・えと? 真っ直ぐいって・・・?)

Takashi
エイカゲンセー ブチコロゾ

(すみません、もういいです)

Emma
ブチコロ サ ナイデーン

(お役に立てずごめんなさい)

 ◇Rollplay (ガキノ=ゴッコ)
 ・TakashiとEmmaになりきって練習してみよう!
 ・相手が先生でも気にしない!一人でもめげずに練習しよう!

 用を済ませたので流そうと思い、便座の脇のボタンを押そうとしたら大と小の真ん中に「中」とあった。

 以前読んだ啓発書まがいの書物に「一日五文字でよいので書くことを習慣にする」と書いてあった。よし来たと思い、「一日五文字」と付箋に書いて机に張った。翌日、メモ帳に「一日五文字」と書いて今度こそはと意気込んだ。さらに翌日、「一日五文字」とだけワープロに打ち込んで保存した。
 それから一週間後、あらゆる場所に「一日五文字」の残骸だけが残った。

 寝るからもっと寝たくなるのであって、間食や性欲もまた然りである。ネガティブ思考に対しても同じことが言えるが、どうにも「やるからやりたくなる」という便利な法則を持て余してしまうきらいがあるように思える。 「本気でやろうとすると完璧にこだわりすぎてげんなりする」人間のめんどくさい性質が邪魔をするのだ。

 インスタントラーメンを生でかじったり、ホットケーキの生地をそのまま舐めたりする症候群

 夜桜と下弦の月が綺麗だったので写真に撮ろうとした。風流を醸し出すために電信柱やビルなどの人工物が景色に入らぬように調整する。
 パシャリ、とシャッターが切れる音とともにLEDのライトがフラッシュを焚く。
 スマホで撮影してる時点で風流のふの字もねえと気づく。

 春になりかけの晴天の夜の月下、生暖かい風の運ぶ懐かしい香りに安らぎを覚える。神社まで足を運んで境内の階段に腰を下ろしてみると、まるで太古の時間が夜に溶け出してくるかのようで、もうたまらない。宵闇から鬼か狐か白蛇の娘でも現れて神隠しに誘ってくれないものかと妄想をする。

 自分の家の近所、それも普段なら決して歩かない道を宛てもなくぶらぶらする。無論夜道である。土地勘も全く働かない街並みを歩いていると、子供の頃に迷子になった時のような、夢の中を彷徨い歩いているような感覚が訪れる。これが深夜、照明もなく誰もいない街中となると、自分の存在が影のように薄まりきって冥途に立っているような心象を覚える。孤独愛好家にはおすすめの散歩法である。

 楽に死ねる薬を飲んで自殺する夢を見た。確かに死んでいるという自覚もあるし、痛みどころか全身の感覚がない。心臓も脈も止まっている。傍に立つ医師が触診の後そう告げているから間違いない。皮膚感覚がないのに触れられているということがわかり、かつ医者の声が聞こえるというのも奇怪な話ではあった。夢の中ならではである。しかし、死後も意識があるということが奇怪以上に恐ろしく、そのうち意識以外の感覚が完全に無くなってしまった。

ことわざモドキ現代版.


「現代人は親指が友達」
 スマートフォンのSNSを、小指や薬指で操作する人はまず居ないだろう。


「醜男電車で手のひら拡げず」
 李下に冠を正さず。痴漢冤罪ほど恐ろしいものはない。


「末代まで筆の誤り」
 インターネットとは恐ろしい。


「なくて七×七=四十九癖」
 ましてやこの複雑な情報社会である。


「口は災い」
 飯を食うとき以外は。


「不必要は無駄の母」
 お買い得です、溜めこむタイプ。


「恋愛二分咲きが花」
 互いの粗が見え始めると付き合うことが億劫になってくるものである。


「根暗の色恋仮想の草を食む」
 草食系とはすなわち恋愛が面倒臭いのである。


「食う寝るところにモラトリアム」
 日本の大学生の大半はいわゆる高等遊民となる。


「田舎に高層ビル立たず」
 あたりまえのことである。

 後悔日記

 耳たぶくらいなら食べたって死にはしないわと思っていたのに一口だけ齧ってみたらドロドロとしたものが流れ出てきて止まらない。ああ、死ぬかもしれない。自分の耳たぶなんてどうやって齧ったんだと自分でも理解に苦しむがとにかく脂っぽいドロドロがドクンドクンと流れ出てきては止まる気配がない。そのうち顔が溶けているような気がして来た。目玉が炎天下に放置された飴玉のようにぐにゃあと溶け出して来ている。右目か左目か判別がつかない。両方かもしれない。見えないんだから仕方ない。自分の眼孔なんて見えたら逆に恐ろしい。ついに鼓膜のようなものがナメクジのようになってボトボトと零れ落ちる。あー、夏場の深夜にコンビニでアイス買って外で開けたら2秒で溶け出して手のひらも手の甲も砂糖のドロドロでベチョベチョになって不快極まりない思いをした時の様子を思い出す。なんとなく。ああっ、耳の穴の奥にあるカタツムリのような骨まで溶け出してきやがった。これでは半ば脳みそまで溶けてきたようなものじゃないか。みっともない。耳の穴が空っぽになって本当にただの穴に成り果ててしまった。挙げ句の果てに耳の穴の奥の奥からなにか土砂や洪水のようなものが流れてくる音がしてきた。ドバァーっという音とともに蟹味噌のようなグチョグチョとした下品な色の粘液状の物体がボトボトォと溢れ落ちる。腐っても脳みそ、やはり一キロくらいの量だと落ちる音もひり出る音も汚らしい。3分くらいかけてそれらがようやくすべてほとばしり終えると、切れの悪い小便のようにチョロッと2、3度垂れ落ちたのち、ポチャリと雫が音を立てて止んだ。耳がないのに音が聴こえるとは奇妙な話であるが、それより辺り一面に散らばった有象無象の物体の後片付けが面倒極まりない。
 耳たぶなんて食わなきゃよかった。

 衒学容疑者

 花の蕾が浮腫に見えた。
 垂れ下がる木々は毒虫の死骸のようだった。

 などと供述しており・・・

目と鼻の先にもうひとつ目と鼻の先があったらいいのに。

いや、よくねえわ、すまん適当なこと言った。

 

 よいこのえほん


 おふとんでねろ。

 ぐっすりねたきゃ、おふとんでねろ。

 おばか、そんなとこでねるな。 そこはおふろばだ、おまぬけ。

 もっと、おれを、ふみしだけ。 おれを、そのおしりで、おしつぶせ。

 さっさとねろ、あほ。おつくえでねるな、あほ。 おそふぁーつかうな、もやせ。

 ぐっすりねたきゃ、おふとんでねろ。


 へんたい備忘録.


 今朝アカシックレコードにアクセスしたら人生のメモリデータが破損していたのでバックアップした。容量を確認したら8ギガバイトだった。俺の人生8ギガ・・・


 神様に自分の人生の価値を上げてくれるように交渉してみた。そんな高尚な価値はありゃせんと哄笑された。神様でも駄洒落いうんすね・・・


 悪魔に唆されたいと思ったので荒野を数日間断食しながら歩き回ってみた。案の定悪魔が現れたので屠って煮物にした。アク味が強かった。


 漠然とした不安に襲われてしまったので漠然とした抗不安薬を飲んでみた。漠然とだが不安が解消した。


 魔道や武道について四六時中妄想していたせいか、国道の標識を見たときに陰陽道かなんかの術式に空目した。


 カフェインインのコーヒーを飲むと目が冴えてやる気も起こるのだが決まって吐き気を覚えて2分に一度はオエってなってしまう。そういえば昔オエってなることを嗚咽って間違えてたっけな・・・


 水ぶくれとシルブプレって似てるよね、とフランス人の知り合いに聞いたところ、サバヨンデタンデスという村があると話してくれた。夢の中の話なので信憑性は怪しい。


 トゥーヒット八卦 オア ノット トゥーヒット八卦 ディスイズ ザ 八卦よーい のこったのこったァーッ‼︎‼︎ ・・・うーん当たらずとも遠からず。


 ゴキブリが死んだふりをしていたのでこちらも負けじと死んだふりをした。これにはゴキも呆れたのかそそくさと動き出した。


 東京ディズニーランドって言っても千葉シティじゃない。新宿駅っつっても渋谷区じゃない。東京臨海高速鉄道りんかい線って何だ!呪文か?!


 ショートショートなどの短編集を読んでる際に疲れてきて、読む努力が生じたときに読み飛ばして後で読もうと考えるが、努力が生じたのならそもそも退屈を感じたのである。後で読もうと積読せず、その意欲をもっと別のことに向けよう。時間は有限である。


 ふと思いついたのだがエナジードリンクを飲み続けたら桃娘しかりエナジードリンクの成分を帯びた尿を手にできるのでは。この永久機関に手を出してみようか。


 まるで二日分のボリュームの夢を見たのでかなり寝過ごした気分だったのだが6時間も眠っていなかった。なにか特別なトリップをしてきたようでとても得した気分だが肝心の夢が思い出せない・・・


 心なしかずっと心が折れている気がしたので病院に行って検査してもらったら粉砕骨折していると告げられた。治らないし直す気もない。


 盲腸手術をした鬼に来年のことを喋りまくってやった。鬼の形相でこちらを睨みながら爆笑に腹をよじる様を見ているとなんだか健やかな気分になった。来年も頑張ろう。


 深夜3時過ぎにあの日遺棄したはずの悲しみが帰ってきて部屋の扉をノックした。相当怒っていたようで執拗に扉を殴打していたが疲れ果ててそのうち死んでしまった。どうせまた生き返る。


 面白い文章を書き上げようと躍起になってモニターに向かうと決まって何も出てこない。なにかしょーもない思いつきに任せて文字を踊らせると決まって自分でも満足のいくものができる。これを偉い人は逆転努力の法則であると言ったそうな。

わたしはその仕事をやり遂げる自信なんてありません! と彼は自信満々に言った。

後ろ姿の雰囲気が知り合いとそっくりな人が目の前におり本人かどうか確認したくてたまらないがもし本人だったらいろいろと気まずくなりそうなので相手と目が合ってしまわないことを祈りつつ横顔を見て本人確認をするがやっぱり別人だったので安心するものの内心ではがっかり現象

 やーい お前のかーちゃん経産婦ー
 
 ――『意味があるようで意味のない言葉』より

会話のほとんどは適当な相槌でうまくいく。

どうでもいいけど聞き上手と吉祥寺って似てるよね

 ガンタンのユメ

 富士山なんて生まれてこのかた一度も登ったことがないのにもかかわらず夢に出てきたので、「すげー、富士山だ」とかほざきながらどう見ても実家の裏手にある雑木林の獣道を歩きつつ、鷹なんて生まれてこのかた見たこともないにもかかわらず、頭上を飛び回るどう見てもただのスズメが巨大化しただけの飛行物体を「鷹」と呼びつつ眺めていた。腹が減ったので茄子をかじった。茄子なんて生まれてこのかたナマで齧ったことなどない。苦い茄子の味がした。

 Amazonで変なもの売ってた
 ヤフオクでもっと変なもの売ってた
 メルカリでさらに変なもの売ってた

 アウフヘーベンってドイツのお菓子かと思った

 頭の中で滑稽な音楽が鳴り響くタイミングがある。昔聞いた教育番組かなにかのテーマソングが意図せぬ瞬間にふっと脳髄から流れてくるのだ。どうもこっぱずかしい気分になってしまって、周囲の人間が聞いてはいないか――いや、聞こえている可能性など微塵もないのであるが、どうも変な汗が背中やら腹やらに垂れる。そういえば、夜寝る前とかに、傷の入ったCD-ROMを再生した時みたく脳内で延々と同じ曲調だけループする現象に名前を付けたいが良い名前が思い浮かばない……。

 夢の中で夢を見た夢を見たことは以前二度ほどあった気がする。夢の中で夢を見るのであるから夢の中で眠る夢を見なければならない。そんな夢見たことあったっけなぁ。なかったかもしれぬ。むしろ夢の中で何度も起きる夢なら4回ほど見た。こちらは夢の中で起きた世界を現実の世界だと錯覚している夢であるが、自分で夢だと実は分かっているので夢とおんなじ不可思議な展開が勝手に起こってしまう。恐ろしい展開になって必死に夢からさめろと念じたことは特にない。むしろ現実世界で肝の冷える大失態を犯した時にこれは夢だと逃避したことは8回ほどある。ひどい時にはここは夢の中だからいくら寝ていても問題はないだろうと思った。

 バイト先のスーパーでなぜか上司的な人間と鬼ごっこをさせられ、鬼の男性上司が「待て~、この無能底辺アルバイターめ~」とかなんとか言いながら他のパートタイマーのスタッフには目もくれず自分だけを執拗に追いかけてくる夢を見た。他のスタッフは傍目から白い目で自分を見ながらレジ打ちを黙々と行なっている。客が混雑してる中で逃げていたから、時折、すみません、通りますとか言葉をかけて無理やり怪訝そうな客を押しのけてはただ逃げる。捕まったら退職勧告、というわけでもないらしいが、レジの中に逃げ込み他のスタッフが捕まるよう注意を逸らそうとしたところで行き止まりに自ら足を運んでいたことに気づき、上司に捕まりかけたところで目が覚めたら38度の高熱が出ていた。

 三日間ほど仕事休みました

 「本再貸し出し」とスケジュールにメモしようとスマホに入力したら「本妻貸し出し」と出て少し興奮した

 人物について知見を広めるには、尊敬している人や好きなアーティストが影響を受けた人物をWIKIPEDIAか何かで検索するとよい。作曲家にせよ小説家にせよ表現技法や世界観の源流となる作品を手掛けた過去の偉人(異人かもしれない)の存在が必ずあるものである。すなわち、自分が影響を受けた人物が影響を受けた人物にも影響を受けてみるのである。

 「尻に入れたら気持ちよさそうな都道府県ランキング」なるワードが仕事中に浮かんだ。ワーストは沖縄か北海道なのは確かである。

 生まれてこのかた夢という夢をまったく見たことがないという人に出会った。
 夢の中の話なので信憑性はない。

 ものが落下したときに、それにつられるようにして連鎖的に落ちなくていいものまで落下していく現象が月に一度の頻度で発生する。いわゆるマーフィーの法則というやつである。

 汚い話で申し訳ないが、夕食中にゲップした時に昼に食ったものの味が湧き上がってくるとそれはそれでおかずが増えた気がしておいしい

 夜、寝る直前にアイデアが湧き出ては止まらないことがある。逐一メモしては目を閉じてまどろみ、またアイデアが湧き出ては起きてメモしてを繰り返すのだが、不思議とその時は寝つきがとても良く、すぐにでもぐっすり眠れるのである。また、時たま脳内でオリジナルの音楽が流れることもある。作曲センスも知識もないので、それを脳波からそのまま録音して動画サイトにでもあげて広告収入を得られたら良いのにと思うが、それほどの技術が確立する頃にはAIやロボットが作詞作曲をしたり漫画や小説を綴って広告収入を得ていそうな気もする。

アーコーウー
AKU47

 子供の頃に舗装したてのコンクリートを運動靴でタクタクと歩いては、オレオのようなビスケットを食べているような感覚を味わったものである。家電製品の粒でデコボコした表面を凝視しては得用セットに入ってる数個しかないザラザラのチョコ菓子を思い、新築の亜麻色で艶がかった家の壁を手のひらで撫でてみては、ブルボンの歯ごたえやわらかい筒状のお菓子を脳裏に浮かべていた。食い意地の張った子供時代だったと思うが、事実、よく菓子を食べすぎて母にこっぴどく叱られたものだった。仕方ないので親の居ぬ間にパンに塗る調味料やあげ玉をバレない程度にこっそり食べていたことを思い出す。今ではすっかりあげ玉まるごと一パックたいらげマニアである。奇食癖を治すためにあげ玉を食べている感覚を味わえる触覚を探しているがなかなか見当たらないが、見つかったとしても治りそうにない。

 実家周辺の夢を物心ついた時からよく見る。例えば実家の周りがプールになってたり、家の上空に宝船が飛んでいたり、庭の畑の地中深くに世界があったり、近所の森がファンタジー世界に出てきそうな大森林になっていたり、家の周りが戦場と化していたり、家族とは全く無関係な人間が住んでいて部外者となっていたり、複雑なダンジョンのようになっていたりとなかなかギミックが多様である。家の中が教室と化していたり、築地市場のような場所に通じてそこにアニメキャラクターがいたり、妙に古びた内装になっていたり、思い返すだけでもたくさんの作品を鑑賞しているようで実に楽しい。実は今も時折そうした夢を見る。
 近所でキャーキャー騒いでる子供を見て、彼らの見る夢はこの街が舞台になってるんだろうかと想像する。

 お気づきだろうか。
 自分が軽蔑したり嫌ったりする人間のタイプには、発端となる過去の特定の人物がいるのだ。無論その逆、すなわち尊敬したり憧れたり、好きになったりするタイプにも、原型ともいえる人物が存在する。結局のところ、自分が嫌いなものに近いものから嫌いになっていき、しかり好きなものに似ているものを好きになっていくはずである。そうした経験的な好感度を前提とした上で、人との友好関係とは結局、されて嬉しかったことと腹が立ったことのバランスで成り立つ気がしてならない。

 鳥は想像力より高く飛ぶことはできない。
  ――とり…寺山修司です

 しばらく目をつぶってから開けると、視界が青みがかって見える。丁度PhotoshopかなにかでRGB調節をしたときのような感じである。ということは、普段見えている景色は少しばかり赤みがかって見えているというわけだが、逆に視界を赤くする方法は今のところ知らない。

♪~シマクラ節

 ひろった ひろった 広末涼子

 さとった さとった さとう珠緒

 にっこり にっこり 錦織圭

 はにゅった はにゅった 羽生結弦

 はぶった はぶった 羽生善治

  (間奏)

 まいった まいった マイケル・ジャクソン

 おのれ おのれ オノレ・ド・バルザック

 ゴーン ゴーン ゴーン with the wind

 メロスは激怒した。

  ~走れメロス おわり

 夢についてのいろいろ。


 夢の中でエレベーターが出てくるときは大抵ろくなことが起こらない。何かに追われていたり、故障して落下したり、ランドリーのような小さなサイズになっていたり等々。

 よく見る夢のひとつに、修学旅行の宿泊先の旅館とバス。たいてい宿泊先の旅館やホテルで迷うか、バスに乗り遅れる。生涯で6度ほど見た。

 夢の中でヘマをやらかしたとき、そのまま元に戻すことがある。戻るのではなく、戻すのである。うまくコミュニケーションが取れなかった場合に、言ったという事実を消して新たに会話を投げかけたりする。これを夢の中で元に戻すボタンを押す、と呼ぶことにしたかった。

 夢の中での地図感覚がある。すなわち、夢の中のあの場所は、現実世界のあの場所に半ば裏世界的に存在しており、さらにその近所は夢の中ではまた別の構造をしている。地元の中学校や通学路周辺はとりわけごった煮していて思い返すと面白く、まったく異質な世界が現実世界を塗り替えた上で現れる。シームレスで繋がっているので地図もかけるのだ。ひそかに夢の白地図、と呼んでいる。

 クッチャベル。の某三人が地元近くの公園の広場で目の前の席に座ってバーベキューをしながらくっちゃべっており、まるでバイト先の女子大生のおしゃべりを遠巻きに見るような趣の夢を見た時には正直感無量で心の中で泣いた

 犬も歩けば棒に当たるが、歩かなければ棒にも当たらないのである。
 猿も木から落ちるが、登らなければ落ちることすらないのである。
 なにが言いたいのか自分でもよくわからないが、要はやらなきゃ後悔すらしないということである。たぶん。

 いろは算  

 987,654,321 - 123,456,789 = 864,197,532

 

 テンキーいろは算

 963,852,741 - 147,258,369 = 816,594,372

 たとえば筋肉少女帯を聞きまくった後、脳内によぎるセリフがすべて大槻ケンヂの口調、声色で出力される現象が自分でも好きなのかいやなのか分からない

 イントネーションが似たもの同士で暗記すると覚えやすいというよりも純粋に楽しい。
 荒木飛呂彦と尾崎紀世彦しかり、タスマニアデビルとトリコチロマニアしかり。

 富士の山ほどお金を貯めて、三年ゴロゴロしてみたい
 
 ――『それっぽい格言集』より  

 英語など外国語を実用的に学習する方法として、自分が日常的に使っている言葉をリストアップして翻訳すればよいという。
 試したらろくな言葉がなかった。

「なんで男って女みたいに可愛くならずに汚くなるんだろう」
 おれの一言に隣人は呆れ返ったような、どうにも形容しがたい顔をしながら
「そりゃおまえ…」
 と続けた。
「男がみんな女みたいな可愛さがあったら
 女とつがう理由がなくなって人類が廃絶するからだろ」
 最もだ。おれは言葉をなくして再び酒を煽った。

 SF(しかしふかしぎ)

 

〆なぞなぞかけかけ



引きこもりの子供とかけて
ロシアのクリミア併合ととく
どちらも不凍港(不登校)から脱出したい

農家の儲けとかけて
鎌倉幕府の成立ととく
どちらも豊穣(北条)のおかげです

街頭演説とかけて流行りのjpopととく
どちらも何をうたってるのか分かりません

くまのプーさんとかけまして画竜点睛を欠くとときます
その心は
どちらもツメが甘いです

年代のわからない骨董品とかけて
赤ん坊ととく
なかなかねつきません

ふとした瞬間に重大なことを思い出すことがある。思い出し奇跡と名付けたい。

ζ怖いもの欲しさのためのソネットζ


 絶対に見たくない怖いもの見たさ

 眼孔に針を刺したときに見える景色

 目ん玉くり抜いたときに見える景色

 絶対に聞きたくない怖いもの聞きたさ

 鼓膜を綿棒で突き刺したときに聞こえる音

 耳に熱湯を流し込んだときに聞こえる音

 絶対に嗅ぎたくない怖いもの嗅ぎたさ

 鼻にスイカ詰めたときにする匂い

 鼻の穴爆竹で吹き飛ばされるときにする匂い

 絶対に味わいたくない怖いもの味わいたさ

 口の中に熱湯を流し込んだときに生じる味

 包丁をアイスのように舐め回す時に生じる味

 絶対に感じたくない怖いもの感じたさ

 指先が皮一枚でつながって千切れたときに生じる感覚

 脳みそ真っ二つにされたときに生じる感覚

(15行)

 死に至る病とは絶望のことらしいが、結局死に至らないためには希望という病にかかる必要があるらしい。
 なんか厨二くさい。

 あいそわらい症候群末期患者

 魔王が復活したので、諸国家はそれぞれ勇者を立てて軍事支援に取り組んだ。しかし、手塩にかけて育てた勇者一行が魔王軍に倒されると元も子もないので、勇者への資金援助は出資者に配当化されることになった。魔王株式会社の発足である。

ぜつぼう雑俳.


 くだらない ああくだらない くだらない


 きにするな チャック全開 うしろまえ


 あああああ 毎日こんなだ あああああ


 薬指 自慰のしすぎで 腱鞘炎


 世の中は 甘くなければ辛くもない 基本的には無味乾燥


どどどどどいつ.


 寝れば寝るほど眠気が増すが いざ見る夢は 起きた夢

 起きた直後に頭の中で特定の曲が流れる症候群しかり、寝起きに何かしらの曲を聞くといつもよりテンポが早く聞こえるような気がする症候群

 印象に残った夢は大抵忘れないが、もちろん暗記と同じで意識し続けなければそのうちすぐに忘れてしまう。思い出せる夢しかり、起きた直後に思い出せなくなった夢も多々あって、もしかしたら昔思い出せた夢の中にも今はもう思い出せなくなっている夢があるのかもしれない。

 季節の変わり目などで変に疲れてくると意図せぬ奇妙な言葉が突発的に脳裏をかすめることがある。三つ編みバーガーとかレズ風車とか、人の数だけ乳酸菌とか。

ほむら茶♨︎

不審少女どき☆マギ


二度見少女マジか☆マジだ


夢野少女ドグラ☆マグラ


ドバイ少女ブルジュ☆ハリファ


 ショーンビーンって尿瓶のスラングかと思っ

 子供の頃を思い返すと、将棋とか囲碁とかルールに則ったものをやるよりも、自分でゲームやルールをつくって遊ぶほうが好きだったような気がする。たとえば囲碁の原則で囲った石を取りつつ、先に10列並べたほうが勝ちとか好き勝手やっていた。
 単純に囲碁やっても勝てないからむきになって自分ルール作って俺オンリーワン最強!って気分に浸ってただけだったと今になって思うが、それでも強いやつには結局勝てなかった思い出があったようななかったような。

無目的にぶらりと外出した際にわりと頻繁に祭りや縁日に出くわす。気分転換に適当な場所に電車で乗り継いでいって駅から徒歩でぶらぶらしていただけなのに屋台の看板文字と群衆に遭遇するのである。
神様にでも寄生されているんだろうかと時たま思う。

今日は千石で酉の市やってました

穴と雪(新潮文庫)

 器の小さい人ですね、と言われたので、器がどのように小さいのかちゃんと納得いく説明をしろと問い質してやった。
 器の小さい人ですね、と言われた。

 ちまめという言葉の歯ごたえが好きだ。美味しそうですよねちまめ。

うどんに油揚げを載せたものを「きつね」と呼ぶが、あげ玉を載せた場合は「たぬき」と呼ぶ。
しかし自家製で作ると、きつねだけでは味気なく、かといってたぬきだけでは何か一口足りない気分になるので、油揚げを載せた上で天かすをまぶすようにしている。
たぬきつねうどん、ではゴロが悪いので暫定的に「たぬきときつねの異種交配」と呼んでいる。

 プレステ・ジョアン
 プレニー・シャンベジー
 エルヴィス・プレスリー

 スパニオル・ジャブジャビッチ・オフロスキー

 不景気なのか神様が直々に営業マンとしてセールスに来た。どうやら能力を売って生計を立てているらしい。リストを見せてもらったら中々に興味深いラインナップだった。

 〜・・・
 ・腹が減らなくなるがその後食事を一切食べられなくなる能力
 ・眠らなくて済むようになるが一生眠れなくなる能力
 ・仮想空間で好きなときにセックスできるが金輪際現実で異性と触れ合えなくなる能力
 ・人との煩わしいコミュニケーションを取らなくて済むが二度と他者と意思疎通できなくなる能力
 ・一生遊んで暮らせるだけのお金が手に入るが今後仕事をしても収入も感謝も見返りも一切貰えなくなる能力
 ・ずっと健康のままで生きられるが生涯病気にならず死にもしなくなる能力
 〜・・・


 クーリングオフが効きそうになかったので、とりあえず一週間お試しセットを注文した。

 時たまパソコンの配線やヘッドホンのケーブルやらこたつのコードやらが混交しまくってメビウスの輪のごとき絡まり方を見せることがある。一体どうやったらこんな物理的に不可解な状態をとれるんだ、というくらいに奇妙な絡まり方を見せるので、タコ糸配線ならぬ超ひも理論配線と定義してみたかった。

 日常生活のストレスを減らしてコスパをあげるには、自分が嫌だと思うことを書き出して、いかにして回避逃避するか検討して解決策を実行していくとよい。ひそかに処世術Bと呼んでいる。

 処世術Aはとても言えません

噛み合ってそうで微妙に噛み合ってない噛み合ってない会話

 地面に埋まっている大量の五百円玉をただひたすらに掘り起こしては他者の目をかいくぐるように必死になって懐に忍ばせる夢を二度ほど見た。一度目は橋のたもとで、二度目は神社の境内が舞台だった。正夢になってたまるものかというような夢だが、正夢になってもそれはそれで満更でもないような気がする。

 東京に住んでかれこれ住居を三回ほど変えているのだが、当然ながらその都度玄関のオートロックの番号四桁も変わっている。管理者の都合で番号も変わったりしたのでさすがに以前の住居の入り口番号はもう覚えていない。
 が、この間ふとした拍子で記憶の底に眠っていた昔の番号が頭によぎった。それだけならば懐かしさを感じられるだけで済んだのだが、同時にまるで上書きされるようにして今の住居のロックキーをど忘れして思い出せなくなってしまったのである。どれだけ頭を捻ってウンウン唸っても思い出せないので、iphoneをいじって越してきたばかりの時に備忘録としてメモしていた四桁番号を発掘して事なきを得た。俗に言う健忘、というやつなのだろうが、無意識のうちに行っていた四桁番号のゴロ暗記暗唱の部分まで以前のものに置き換えられていたので、無性に懐かしくなったのと同時に、おまえそのゴロの取り方はねーだろ、と過去の自分の言語センスにツッコミを入れてしまった。

δ

健忘で思い出したが、夢の世界ではしばし今置かれている状況よりも過去のことを一切思い出せなくなってしまう現象が起こる。たとえば見知らぬ場所(けだし夢の中では馴染みの場所という設定)から帰ろうとする際に停めた車の位置をどうしても思い出せなかったり、そもそも家がどこにあるか迷ったりする(とどのつまり時系列的に実家なのか大学時代の下宿先なのか上京後のアパートなのか、帰宅先の座標が混線するのだ)。逆に現在の状況にいたるまでの経験や過程をまるで実際に幼少期から連続する記憶として思い出してしまう現象もときたま起こってしまう。これを一先ず夢のアドリブ下における健忘の逆立ちと名付けよう。

脳内逆巻きという言葉を知っているだろうか。もし知っているのならばあなたは私と全く同じニューロン構造をした人か、もしくは未来から来た人間だということになる。なぜならたった今私がつくった言葉だからだ。それはさておき、どういう意味なのかというと、「脳内」、要は心の中で小さな点を思い浮かべて、その周りを規則正しいリズムでくるくると回る衛星のような点を思い描く。点を何度か右に周回させたあと、今度は左側に回そうとしてみよう。それも一旦衛星を止めるのでなく、間髪入れず瞬間的に。円の軌道を逆転させようとする際に、意図せず体に力が入るはずである。こう、なんというか、手の動きを使って強引に軌道をねじ曲げるみたいな。少なくとも私の頭に偏在するニューラルネットワークでは逆巻きにする際に一苦労する仕様になっているが、他の人、たとえばこれを読んでいるあなたの脳内逆巻きの仕様はこれと異なっているのかもしれない。また、どういう形や色をした点を思い浮かべるのか、軌道の描き方や周回のリズムもそれこそ十人十色、千差万別になっているはずである。

セント・チヒィーロの失踪
同時上映:豚か猫

(びょーびょー)
 淼淼たる海原

(ごーごー)
 轟轟たる車庫

(じゅーじゅー)
 犇犇たる焼肉

(ぼーぼー)
 毳毳たる陰毛

 ドッグブリーダー毅




ふぁいなる更新日:2021/07/04

モドル